この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。
PHPの学習環境にMAMPを使用しています。
Mysql(MariaDB)でのデータベースの作成にGUIではなく、コマンドで操作をする工程を学習する過程において「環境PATHを通す」ところで、躓きました。
今から思えば、躓くところでもなかったように感じます。
おそらく、この記事へ足を運んでくださった方は、既にMAMPを導入済みだと思うのでそこらへんは割愛しますね。
最終的に、コマンド経由でmysqlにログインするところまでの流れを同じような境遇の方へ「環境PATHの設定方法」も兼ねて備忘録として紹介します。
MAMP&ターミナル起動

先日、MAMPのアップデートがあったので出回っている印象とは異なる画面かもしれませんがMAMPです。
最後にmysqlにログインするときに使用するだけなので…
ターミナルの方は以下のような感じだと思います。

早速はじめたいところですが、まずは確認作業から。
基本的にホームディレクトリが現在の位置になっていると思いますが、念には念を押して下記の内容を入力して「ホームディレクトリ」へ移動しよう。
$ cd $HOME #or
$ cd ~/ #enter
#どちらを入力しても良いですよ。好きな方を
これで確実に今いる位置がホームディレクトリになりましたので、次にホームディレクトリ配下のアイテムを見てみましょう。
$ ls -a #enter
# Applications Desktop Document Library Movies Music Pictures ...加えて
# .bash_session .bash_history .bash_profile などが表示される
すると、Applications, Desktop, Downloads, Documentsなど、普段であればFinder経由でよく見かけるフォルダー群の一覧が表示されていることが分かりますね。
今表示されている中には見慣れないモノも表示されているかと思います。「ドット(.)」が付いているものは隠しファイル or 隠しフォルダです。
ここで確認すべきなのは、「.bash_profile」が表示されているかどうかです。
ターミナルを用いる機会が初めてに等しい方であれば、恐らく無いと思います。あればラッキーですが、無い方は下記を入力して作りましょう。
$ touch .bash_profile #enter
これで.bash_profileファイルが作成されたので、再度 $ ls -a を試して見てください。今度は一覧の中に「.bash_profile」表示されていることでしょう。
さて、この状態でmysqlにログインする為のコマンドを入力してみると↓
$ mysql -u root -p #enter
上手くはいかないんですよね。
それではこちらを入力してみましょう。
$ cd /Applications/MAMP/Library/bin #enter
そして再度こちらを入力してみます。
$ mysql -u root -p #enter
今度はmysqlのパスワード要求があったと思います。(MAMP起動していたら…)
ログインに成功したら下記のような文章が表示されます。
$ mysql -u root -p
Enter password: #passwords(root)
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 7
Server version: 5.7.30 MySQL Community Server (GPL)
Copyright (c) 2000, 2020, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
owners.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
mysql>
mysqlからログアウトする時は下記のように入力すると終了できます
mysql> exit
Bye
MacBook-Air:~ username$
ここまでで、コマンドを使ったmysqlへのログインが出来てしまっていることに気付きましたでしょうか?
まだ、環境PATHを設定していません。
???
思い出してみましょう。mysqlへのログインが上手くいかなかった場合と上手くいった場合には違いがありました。
それは、
$ cd ./Applications/MAMP/Library/bin
です。
cdコマンドは、現在の位置を以降のパスへ移動するという意味合いです。
今回の場合は/Applications/MAMP/Library/bin に現在の位置を移動するというコマンド文を意味しています。
MAMPのコマンド群は上記のパスに収録されているので、この部屋(…/bin)まで来ないとmysqlのコマンドが効かないという具合です。
mysqlの利用が頻繁な人にとってログインの機会に毎回/Applications/MAMP/Library/bin を入力するのは「手間」だという動機から環境PATHを通すことで、この「手間」を省きましょう。
そのような試みが「環境PATHを通す」という作業に詰まっています。
環境PATHの設定
この記事通りにコマンド入力をしていたら、恐らく現在のディレクトリが…binなので下記を入力してホームディレクトリへ移動してください。
$ cd $HOME #or
$ cd ~/ #enter
#どちらを入力しても良いですよ。好きな方を
ホームディレクトリに戻ったら
次に、現在設定されている環境変数を確認してみましょう。方法は以下です↓
$ export -p #enter
#(以下↓抜粋)
# declare -x HOME="Users/username"
# declare -x PATH="usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/user/sbin:/sbin"
# declare -x SHELL="/bin/bash"
すると、ズラーッと設定されている環境変数と内容が一覧表示されます。
その中の declare -x PATH=”usr/local/bin…..” に対して追記する形で環境PATHを設定します。
下記を入力
$ export PATH=$PATH:/Applications/MAMP/Library/bin #enter
# " : "を忘れないように〜
このときに、” : “を忘れてしまうと、上書きになってしまうので気をつけて〜
そしたら、最後に下記を入力して設定を更新します。
$ source ~/.bash_profile #enter
一応、確認する
$ echo $PATH #enter
#画面に/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:/Applications/MAMP/Library/binが出力されていればOKです。
最後にホームディレクトリからmysqlにログインを試みてパスワードの入力が求められたら成功です。
$ mysql -u root -p #enter
#password?